果実栽培

「うまいリンゴ」をつくりたい

りんごの樹

 りんごの代表的な品種ふじは「うまいリンゴ」の代表でもあるのですが、いろんな手間ひまをかけないと「うまいリンゴ」にはならないのです。
 「うまいリンゴ」は前年のりんごの収穫の季節にできる花芽から育ち始めます。
 一年間かけて育った花芽が「うまいリンゴ」になるんです。それには樹と対話しながら樹を健全な状態に保ち、「うまいリンゴ」が実る樹を作ることで、皆様のテーブルに「うまいリンゴ」がお届けできるのです。

 

 

東北の歴史ある産地に学ぶ

農園の環境

 今や日本の60%のシェアを占める「ふじ」は昭和13年農林省園芸試験場東北支場にて国光×デリシャスの交配から生まれた品種として誕生しました。昭和37年に「ふじ」として命名され、農林1号として登録されました。NHKのドキュメンタリープロジェクトXでも紹介された「ふじ」栽培の名人斉藤昌美氏の愛弟子、山形県東根の清野忠さんから栽培に関する技術を学びながら、名人のりんごの味に少しでも近づけるようにリンゴを育てております。

 

自然を生かして、樹から学んで樹をつくる

りんごの樹

 現在の農業技術は格段の進歩をとげ、環境に適した手間の少ない品種、有機栽培に適した肥料や土壌調査をして不足した成分だけを与えることができる土壌改良の技術が発達して効率的な農業生産が行うことができる状況になってきています。
 しかし、「うまいリンゴ」をつくるためにはこれらの技術に頼るだけでなく、樹との対話によって状態を把握することが一番大事であり、樹の状態を知ることで「うまいリンゴ」がなる樹を作ることができるのです。
 当農園には樹齢35年のふじの樹が数多くあり、その年月をかけて育て上げられた手間ひまかけたリンゴの樹が「うまいリンゴ」を恵んでくれるのです。

 

普通「ふじ」にこだわる

私がつくってます

「ふじ」リンゴの栽培の難しさは色づきをよくすることで、それを克服するために色づきがよくなるように改良が施された”着色系”という派生種が数多く出回るようになりました。現在、一般的に「ふじ」として栽培されているものの多くはこの着色系のことをいい、それに対して当農園では元来の品種のことを普通「ふじ」として呼ばせていただいています。やはり本来の食味は普通「ふじ」にはかないません。
 当農園では普通「ふじ」と呼ばれる元々の品種の栽培にこだわり、「うまいリンゴ」を栽培することに力を注いでおります。
 リンゴを中心にご紹介してますが、他のフルーツの栽培に関しても高い栽培技術も要求される普通「ふじ」にこだわって栽培技術を磨くことで、フルーツ栽培も洗練され、梨やさくらんぼ、ブルーベリーといった当農園で育てている他のフルーツの栽培にもその経験が生かされています。